ひとことで
- PER(株価収益率)は、株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標。「利益の何年分の値段がついているか」の目安。
- 計算式は、PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)。
- 数字の大小だけで、割安・割高は決まらない。同じ業種、同じ前提で比べるのが基本。
1. 計算のしかた
株価が1,000円で、1株あたりの利益(EPS)が50円なら、PERは20倍です。
PER(倍)= 株価(円)÷ EPS(円) → 1,000 ÷ 50 = 20倍
PERが20倍なら、今の利益が毎年続くと仮定した場合、利益の約20年分が株価に反映されていることになります。
2. 例で見る(架空の3社)
説明のための、架空の3社です。PERの数字が違うとき、背景には、さまざまな理由が考えられます。
予想PERの比較(架空の例)
説明のための架空の数字です。実在の企業のものではありません。
- A社(PER 30倍):利益が大きく伸びると期待されていて、株価が先に高くなっている。
- B社(PER 15倍):利益が安定していて、成長は緩やか。
- C社(PER 8倍):数字は低いが、今期の利益に、一時的な特別利益が含まれている。来期に利益が減れば、PERは上がる。
PERが低いからといって、割安とは限りません。数字の裏にある理由を、決算の中身で確認します。
3. 見るときの注意
| 見方 | 意味 | 注意点 |
|---|
| PERが高い | 利益に比べて、株価が高い。将来の成長への期待が大きい場合が多い | 期待が外れると、株価が大きく下がることがある |
| PERが低い | 利益に比べて、株価が低い | 「割安」とは限らない。成長が見込めない、利益が一時的に高い、などの理由もある |
- 予想か、実績か。予想PERは会社予想の利益、実績PERは過去の利益で計算する。どちらかを、必ず確認する。
- 業種で、水準が違う。成長企業と、成熟した企業では、普通に見られるPERが違う。同じ業種で比べる。
- 利益が、一時的に動くことがある。特別な利益や損失で、PERが大きく変わる。
- 赤字だと、計算できない。利益がマイナスの会社は、PERが意味を持たない。
4. 長期投資家は、どう使うか
PERは、株価の水準を、利益という物差しで測るためのものです。長期では、PERの高低よりも、その利益が、将来も伸びるかが重要です。PERは、他の指標(PBR、ROEなど)や、決算の中身とあわせて見ます。
この記事は、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。例は、説明のための架空のものです。
気になる銘柄を、並べて比べる
現在価格や配当利回りなどの指標は表で、価格の推移は起点を100とした指数チャートで重ねて比較できます。
出典
- 一般的な財務指標の定義(東京証券取引所「決算短信」の1株当たり当期純利益(EPS)の考え方)
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