COLUMN · 歴史・事例

過去の暴落を、
長期投資家の目線で読む

5つの下落の「深さ」と「回復までの時間」

作成 2026年10月13日情報の時点 2026年10月13日時点の株価(終値)
この記事について 特定の売買を勧めるものではなく、過去の値動きと「長期で何を見ればよいか」を整理した情報提供です。数値は株価データに基づき、末尾の出典で確認できます。投資の判断はご自身の責任でお願いします。 この記事は、公開資料をもとにAIが作成しています。誤りに気づかれた場合は、support@fire-app.jpまでお知らせください。

3行でいうと

  • 過去の大きな下落は、米国の株価で−25%〜−57%、日経平均では−80%まで。深さも、回復までの時間も、毎回まったく違った。
  • ピークの水準に戻るまでは、コロナで約6か月、リーマンで約5.5年、ITバブルで約7.2年。日経平均がバブルの高値を超えるのに、約34年かかった。
  • ただし、毎月積み立てを続けた場合の元本の回復は、一括で買うより早かった(S&P500・2007年10月から始めた例では、約2年)。下落を「事前に避ける」より、「耐えられる持ち方」を決めておくのが、長期投資の考え方。

1. 5つの下落を、並べてみる

株価の大きな下落は、ニュースのたびに「今回は特別だ」と語られます。しかし、実際の数字を並べると、深さも、回復までの時間も、それぞれ違うことが分かります。ここでは、米国のS&P500と日経平均で、5つの下落を確認します。

出来事・指数下落率(ピーク→底、かかった期間)ピークの水準に回復するまで
ITバブル崩壊(2000〜02年) S&P500−49%(2000/3→2002/10、2.5年)7.2年(2007年5月)
ITバブル崩壊(2000〜02年) 日経平均−63%(2000/4→2003/4、3.0年)15.2年(2015年6月)
リーマン・ショック(2007〜09年) S&P500−57%(2007/10→2009/3、1.4年)5.5年(2013年3月)
リーマン・ショック(2007〜09年) 日経平均−61%(2007/7→2009/3、1.7年)7.6年(2015年2月)
コロナ・ショック(2020年) S&P500−34%(2020/2→2020/3、1か月)6か月(2020年8月)
コロナ・ショック(2020年) 日経平均−31%(2020/1→2020/3、2か月)10か月(2020年11月)
2022年の下落(2022年) S&P500−25%(2022/1→2022/10、9か月)2.0年(2024年1月)
2022年の下落(2022年) 日経平均−16%(2022/1→2022/3、2か月)1.3年(2023年5月)
日本のバブル崩壊(1989〜2003年) 日経平均−80%(1989/12→2003/4、13.3年)34.1年(2024年2月)

出典:株価データ(日次終値。配当、為替は含まない価格指数)。「ピーク」は、各下落の直前の高値、「底」は、その後の最安値。表は筆者が整理。

2. 下落の「深さ」

ピークから底までの下落率(%)
米国 S&P500日経平均ITバブル崩壊−49%−63%リーマン・ショック−57%−61%コロナ・ショック−34%−31%2022年の下落−25%−16%
出典:株価データ(日次終値、配当を含まない価格指数)。下落の深さは、リーマンで約6割、ITバブルでは日経平均が6割超。コロナは深いが短かった。

3. 「回復までの時間」は、毎回ちがう

ピークを100とした、S&P500の下落と回復(ピークからの経過)
406080100ピーク2年後4年後6年後ITバブル 7.2年リーマン 5.5年コロナ 6か月2022年 2.0年
出典:株価データ(日次終値、配当を含まない価格指数)。線が100に戻った点が、ピークの水準への回復。回復までは、コロナが約6か月、2022年が約2.0年、リーマンが約5.5年、ITバブルが約7.2年かかった。

同じ「暴落」でも、回復までの時間はコロナの約6か月から、ITバブルの約7年まで、大きく違います。下落の深さと、回復の速さは、下落が起きた時点では、予測できません。

4. 日本株の30年 — 回復に34年かかった例

日経平均の月末値(1985年〜、円)
020,00040,00060,0001989年末の高値 38,916円1985199020032026
出典:株価データ(月末終値、価格指数)。高値は1989年12月の38,916円。2003年4月に7,608円(-80%)まで下がり、高値を超えたのは2024年2月(約34年後)。

日本のバブル崩壊は、特別な例のように見えます。しかし、「1つの市場が、数十年、元の水準に戻らないことがある」という事実は、長期投資のリスクとして、知っておく価値があります。

5. 積み立てを続けていたら

S&P500に、毎月同額を積み立てた場合の「評価額÷元本」(%)
50%100%150%元本2007/102009/022013/3
毎月の最初の営業日に、同じ金額を買った単純計算(価格指数ベース。配当、為替、税、手数料は含まない)。2007年10月の高値の月から始めても、最も悪い時期(2009年02月)で元本の61%、2009年11月には元本を回復。同じ時期に一括で買った場合は、2013年3月まで戻らなかった。

安く買える期間が長いほど、平均の取得価格は下がります。ただし、これは、過去の結果を単純に計算した例で、将来を約束するものではありません。配当、為替、税、手数料は含んでいません。

6. 長期投資家は、どう受け止めるか

この記事は、特定の売買や、積立の方法を勧めるものではありません。過去の値動きは、将来を約束するものではありません。

7. 暴落のたびに確認するチェックリスト

確認することなぜ重要か
下落の深さを、自分で受け止められるか過去の下落は、半分近くから8割まで。生活に必要なお金と、投資するお金を分けておく
回復の時間を、待てるか数か月から、30年以上まで。必要になる時期が近いお金は、値動きの小さいもので持つ考え方もある
何に分散しているか1つの国や1つの市場に偏ると、日本の例のように、回復まで時間がかかりうる
積み立てを続けられるか下落局面で買い続けた人の元本回復は、一括より早かった例がある
取り崩しの時期と重ならないかFIRE後は、下落時に売ると、回復の恩恵を受けにくい(「順序リスク」)

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